2022年7月9日(ド) 怒りの休日倶楽部

乗馬に出かけた。数年ぶりに再会したフォロワーと飲んだ折、今も馬も乗っているという話をされて以来興味があり、ちょうどケーブルテレビの特典優待券が届いたので体験乗馬を予約していた。

 

とまれマイナースポーツではあるはずでこじんまりとやっているのだろうと思いきや、朝8時の送迎バスは補助席に座るほどの盛況ぶり。インストラクターによれば「この周辺の乗馬ユーザーが全員ここに集まっているから多く感じるようなもの」と言っていたが、それにしても馬乗りってこんなにぎょうさんいたんですね。

 

跨った馬はクラブでもとびきりやる気がないことで定評があるというサラで、後から名前を調べたら中央競馬の1000万条件を走っていた。引退馬の再就職先として乗馬があるのは知っていたけれど、このぐらいのレベルの馬が余生をこういうところで過ごせているのはうれしい。

 

体験コースは発進・停止の合図と方向転換、最後にちょこっと駆け足という内容だったけれど、言葉の通じない動物が上のお荷物の意思を汲んでちゃんと動くんだなあということにあらためて感動した。馬は賢い。足で発進、手綱で曲がって止まるのは自転車みたいだった。

 

また、サラブレッドにまたがることはプロ騎手と同じ馬に乗ることなんだなあ、という意識も楽しさを増す要素になった。俺はエダテルと同じ馬に乗馬を教えてもらったんだぞ!!!



その後は入会勧誘を「馬券で負けすぎて入会金が用意できるまで保留させてください」と事実のみでかわし、厩舎を見学して解散。「スペシャルウィークダイワメジャーみたいな有名な馬の仔もいるんですよ」と言われたけれど、わたくしはフォーティーナイナー産駒が乗馬では現役なんだという方が面白かった。

攻撃的ホリデー

前日は2時間しか眠れなくて、乗馬を終えたら帰って昼寝をしようと思いつつ、乗馬クラブに隣接して動物公園があるので、ちょろっと寄っていこうとしたのが分かれ道だった。

 

気温こそ先週より格段にマシ、というか平年並みだったけれど、午前中の日差しがとにかく遮るものがなく、2分歩くだけで頭の内側までこんがり焼かれる感覚に襲われた。極度の寝不足もあり日射病で倒れかねないと感じたので、ペンギンやアザラシに挨拶する程度で動物園エリアは通り抜けることに。それでは入園料を払った甲斐がないので、男一匹、小さな子供向けのコースターに乗る。浮遊感に耐えられなくて泣いちゃった。コースターの難度に関わらず垂直落下が苦手だと再確認した。

 

その後は最高時速15km/hのゴーカートなどを転がして、いい時間になったのでランチへ。なんとなく洋食の気分だったので、乗換駅にあるおもちゃの家みたいな外観のレストランへ。ここが当たりの店で、何が素晴らしいかって、ご飯の量が少ない。おかずをやっつけるためにご飯のペース配分を考えることになる店は名店という経験則通り、衒いのない味わいだった。ランチメニューが少ない分は食後のミニデザートとコーヒーで帳尻が合う。リーズナブルだし軒先に灰皿があるのもうれしい。折を見て再訪したい。

なんとなく帰る気分になれず、隣駅前のバッティングセンターで空振りをし、汗を流しにスーパー銭湯へ。数年前の元日、初詣の帰りに始発が出るまで時間を潰した銭湯で、寝っ転がり湯が印象深い店舗だった。なんとなく駅から遠いイメージがありそれきり訪れる機会がなかったものの、昼間に行ってみたら駅近だった。休日のスーパー銭は芋洗い場と相場が決まっているけれど、これも予想を裏切り適度に空いていて、足を伸ばしてのんびり露天風呂に浸かれた。



行動半径の中にあっても、下り列車の行き先は都内に比べてどうしても「遠い」というイメージがあり敬遠がちなのだけれど、いざ行ってみると充実の土曜日を過ごすことができた。行き詰ってぐしゃぐしゃした時は館林行きの急行を第一選択として考えてみようかなと思った。千葉県柏市在住。